チンシラー(オキナワキチヌ)について詳しく解説!【チヌ釣り】

 

チンシラーという魚。
本土の人はもちろん、釣りをあまりやらない沖縄の人なら、まず聞かない名前ですよね。
けど「チン」なら分かる!

 

という方は居るのでは?
そう、沖縄で「チン」=「チヌ」、つまり黒鯛のこと(詳しくはミナミクロダイ)です。

 

この「チン」という名前のついた「チンシラー」という魚もまた、タイの仲間でクロダイの近縁種に当たります。
学術的にもあまり詳しい事は分かっていないこの魚ですが…

 

今回はその生態や釣り方、食味について取り上げていきます!

 

1.チンシラーってどんな魚?

チンシラー(オキナワキチヌ)とは、
沖縄、台湾、中国付近の沿岸にのみ生息し、タイ科のヘダイ亜科クロダイ属に属するタイの仲間です。

 

 

この魚、実は2000年頃まで、オーストラリア周辺に生息するオーストラリアキチヌと同種と考えられていました
しかし遺伝的には別種であると決定付けられたようです。

 

なので現在、日本にいるヘダイ亜科の魚は
ヘダイ属のヘダイ 、クロダイ属 のクロダイ、キチヌ、ミナミクロダイ、オキナワキチヌ、ナンヨウチヌの2属6種となっております。
基本的にチンシラーは個体数が少ないためデータが取りづらく、謎なところが多い魚です。

 

しかしその珍しさなどから沖縄はもちろん台湾などでも人気があり、容姿はキチヌに、習性はミナミクロダイにやや近い事が分かっています。

てことはやはり雑食性ですね。

 

 

上がチンシラー(オキナワキチヌ)、下がチヌミナミクロダイ。
チヌ(ミナミクロダイ)と違う点としては、

 

全体的に白っぽく、尾ビレ(下葉)、臀ビレ、腹ビレの先端が黄色っぽくなる

・大きな群れを作らず、特に成熟すると単体かつがいで行動する事が多い。

・大型個体は河口付近におらず、深場に生息している場合が多い

・キチヌやミナミクロダイが50cm程にしか成長しないのに対し、チンシラーは60cm程に成長する。体高も大きい。

・クロダイ属の中で引きが段違いに強い

などでしょうか。
ちなみにこれはあくまで筆者の個人的な意見+周りの釣り人の意見です。
本当はちゃんとデータも取ってもっと詳しい生態を暴きたいんですがねぇ…。

 

 

2.チンシラーの釣り方は?

 

謎は多くても釣り方はキッチリ確立されており、
チンシラーを狙う場合、主にウキフカセ釣りと打ち込み釣りになります。

ルアーでもたまーに釣れますが、
チンシラーはまずトップウォーターには反応せず、エサを探すのが深場の底付近なのでチニングのようなライトなルアー釣りが非常にやりづらいです。
沖縄でもあまり釣れた事例は聞かないですね。

 

 

基本的には普通のチヌを狙うような…。

ではなく、強さをワンランク上げた仕掛けで釣っていきます。
チンシラーは磯魚顔負けの引きをしますからね。
・ウキフカセ釣りで狙う場合

竿は1号以上のチヌ竿かグレ竿、
道糸・ハリス共に2号以上がオススメです。
針もチヌ針の3号以上を使うようにしましょう。

 

チンシラーはスタートダッシュと最後の粘りが特に強く、なかなか浮かないので油断するとすぐ海底の障害物にやられます。
柔らかい竿での優しいやり取りではなく、強めのタックルで強気のファイトを勧めます。

 

撒き餌や付け餌はチヌ狙いと同じで構いませんが、チンシラーの場合は付け餌に活きエビを付ける釣り人も多いですね。

 

エサを追って上まで浮く事はないので、ひたすら底を狙っていきましょう。
・打ち込みで狙う場合

活きエビや干潟の岩の下にいるワタリガニの亜種、シガヤーダコなどがメインのエサになります。

 

 

タックルとしては

竿は3号以上
道糸・ハリスは6号前後、針はチヌ針5号
といったところでしょうか。
ヒットポイントが遠ければ中通しオモリなどを付けてもいいですが、できるだけエサの重みだけで投げてフリーにする方が反応は良いようです。

 

クロダイの仲間なので重みに警戒してエサを吐き出す場合があります。
キチンと穂先が柔らかめの竿を使った方がいいかも知れないですね。
チンシラーを狙う場合の主なポイントとしては
塩屋湾、屋我地周辺、泡瀬海岸周辺、与那原マリンタウン、馬天港など。

 

あまり多くはないです。

 

釣れたら大きい場合が多いので、一度釣ったら忘れられないかも知れませんね。

 

 

3.チンシラーの味は?おすすめ調理法!

 

まずタイ科なので不味くはありません

むしろ美味しい方に入ります。

 

 

チヌと同じで淡白な白身なので、生食であれば普通の刺身よりもカルパッチョなどの味付けが結構合います。

 

ソテーやフライ、マース煮にしてももちろん美味しいですよ。
余った頭や骨は汁物にしてもイケます。

 

 

4.まとめ

 

長々とした記事になってしまったので、ここでチンシラーについてまとめてみましょう。
1.沖縄や台湾付近にしか生息していない珍しいタイ。

2.ミナミクロダイとは体全体の白っぽさと下ヒレの黄色、体高などで判別できる。

4.見た目はキチヌだけど川にはあまり居ない

5.釣りたければルアーよりもエサ釣りで狙うべし

6.引きがとにかく強い

7.そこそこ美味い

 

 

こんな感じですかね。
さて。

今回は謎の多いチンシラーという魚のことが少しでもお分かりいただけたでしょうか。

 
見聞きするのと実際釣るのでは天と地の差があるので、一度釣らないとその魅力は100%伝わらないかもしれませんね。

 
チンシラーは筆者の好きな魚トップ3にも入ってるほど魅力的です。
是非その銀鱗の体を追い求めてみては?