日本人を魅了してやまない魚、「サケ」の生態について解説

 

日本では文化上、そして水産上、最も重要な水産資源の一つとされているサケ

 

日本ではサケの漁獲は水産資源保護法などで厳しく管理されており、河川では捕獲が禁止されています
しかし海に居るサケは釣ることができるため、釣魚としての人気も高い魚です。

日本ではこの鮭(サケ)という名前を他のサケ科の魚と混同する場合があるため、白鮭(シロザケ)と呼ぶ事もあります。

今回はそんなサケの生態を解説していきましょう。


形態と食性

サケは時期によって様々な体色や顔つきの変化が見られます。

通常、魚体側面は銀色で腹部は白色、背面やヒレなどに黒点はないのが特徴です。

産卵期になると体色が黒っぽくなり、赤、黄、紫などの斑点が現れます。
オスは鼻が曲がり、非常にオスメスの見分けがつきやすくなります。

この時期のサケは「ブナザケ」、「ホッチャレ」と呼ばれることがあり、春~初夏に漁獲される季節外れのサケは「トキシラズ」と呼ばれることもあります。

サケの食性ですが、河川内の稚魚の時はユスリカなどの水生昆虫をメインに捕食します。
降海して河口域の沿岸に達するとヨコエビ類などを捕食するようになり、成熟し始めて回遊生活に入ると、オキアミ類やヨコエビ類を捕食します。肉食性が強いですね。

 

 

降海と回遊

一般的に知られていますが、サケは稚魚で川から海に降り、成熟すると母川に戻ってくる魚です。

川で孵化した稚魚は3月~5月に降海し、6~7月には北洋へ旅立ちます。
そして外洋で3年から4年の回遊生活を送った後、母川に回帰します。

この回遊エリアはとても広く、アラスカ湾やベーリング海にまで及びます。

 

 

成熟、そして遡上

鮭は
1年で約30cm、
2年で45cm~50cm、
3年で50cm~55cm、
4年で60cm前後、最大で1mほどに成長します。
外洋を回遊し、成熟後産卵するため河口付近に集まったサケは餌を全く食べなくなり、体内に蓄えた栄養を使って川に遡上するようになります。

サケは主に夜間に遡上します。
国内の遡上の南限は太平洋側は利根川、日本海側は山口県とされていますが、河川が増水した時などはその遡上量が増える傾向にあるようです。

9月~11月に母川に遡上し、地下水が沸く比較的浅い砂利底の場所で産卵をします。その後、産卵で力を使い果たしたサケは絶命します。

 


 

川で生まれ、海で育ち、母川に帰ってくる。
その後一度きりの産卵を終えるとそのまま生き絶えてしまう。
というダイナミックでロマンチックな人生、もとい魚生を送るサケ。

食味に加え、そのストーリーでも日本人を魅了してやまない魚ですね。