【高知県の鮎友釣り】超詳しく解説‼︎~四万十川~

 

四万十川は全長196kmにも及ぶ四国最長の大河です。

高知県のみを流れていますが、その川の長さから、魚券を必要とする漁協や組合は3つに分かれています

河口から家地川堰堤までと、支流梼原川の津賀ダムまでが中流言われるくくりになっており、それより上が上流域です。
家地川より上流は、上流淡水組合が管理していて魚券が別になりますが魚道を遡上する鮎は皆無で、放流も少ない為、現状では友釣りは成立しません。

今回はそんな全国屈指のフィールドである四万十川の友釣りについて詳しく解説していきます。

 

 

四万十川 本流の鮎釣り

さて、本流にダムのない「日本最後の清流」といわれる四万十川は、実際は本流の上流にはダム機能を備えた家地川堰堤があり、最大支流の梼原川には立派なダムがあります。

このダムの取水により、発電所のある津賀までは減水域で本来の流れになるのがこの発電所より下流となります。

近年の天然遡上の激減により、放流事業も本格的に始め中流だけで稚鮎を5トンほど放流していますが、長い川だけに天然遡上の状況によって好漁、不漁の年がはっきりします

 

四万十川の解禁初期

解禁の6月1日は、遡上の多い年は釣り人がそこそこ居ますが、有名な三島のポイントに居るくらいです。少し寂しくなります。
そのような状態ですから、初期は中流の支流の目黒川や黒噂川、梼原川の方が釣り人も多く、鮎もそれなりに掛かります。

この解禁から6月いっぱいまでの状況でその年の四万十川が決まります

遡上がそこそこで、初期にそれなりの釣果がある年は7月に入ると面白い友釣りができます。元々この四万十川は勾配が緩やかな割には、中流の西土佐あたりから、岩盤と大岩が多くあり、荒瀬や急流も沢山あります。
途中は広大な淵やトロで、7月には河口から100kmくらいの昭和から梼原川の合流のある大正町あたりに留まり縄張りを持ちます。

水量の多い年は鮎の成長が非常によく、7月中旬には早くも27cm200g位になり、増水後のやや高水時には24cm~27cmが入れ掛かりになることもあります。魚が大きいので20匹も獲ればクタクタになります。このような年は終盤の尺鮎に大きな期待が持てます

四万十川の中期・後期

梅雨が明けると、四万十川最大の鮎友釣りの難しい時期に入ります。

渇水が続くと水温が30度を超え、オトリはすぐ死んでしまい友釣りが困難になります。地元の名人達は水温の低いポイントを狙って釣りますが、一般的にはこの時期の渇水は敬遠したほうが無難です。

そして終盤戦に入り9月2週目にもなると水温も下がり、尺鮎狙いの釣り人で賑わい始めます。
この時期の狙い目は上流は昭和付近から下流は西土佐あたりまでです。昭和付近は2番鮎、3番鮎、放流鮎も混じり大小色々掛かります。
逆に西土佐付近などは大サイズしか居ない年があり、こんな時に出くわすと掛かり鮎が全て28cm以上なんていう時もあります。

尺鮎を狙うなら十川より下流が確率が高いでしょう。

釣果もはっきり分かれる

四万十川は川が非常に長いため、遡上が多い年でも鮎の居るポイントと居ないポイントがはっきり分かれます

また、通常河川ではポイントとなるチャラ瀬や早瀬、長トロなどは鮎が非常に薄いためあまり掛かりません。
狙うのは荒瀬、激流、急流、川幅の狭い岩盤の押しの強いトロなどです。それも流芯のど真ん中です。
その場所に鮎が居たらすぐ掛かるはずです。

 


四万十川 支流の鮎釣り

大河四万十川には最大支流である梼原川(かじわらがわ)があり、途中には津賀ダムという巨大ダムがあります。そのダムの上流は、津野山3河川として魚族保護合が管理し、魚券が独立しています

 

ダムのために100%放流鮎となりますが、そこで育つ鮎は津野山鮎と呼ばれ、300g~400gの鮎が育った地域でもあり放流鮎といえどもその年の水量やアカの状態で28cm以上の鮎や尺鮎も出ることもあります

支流3河川

支流梼原川にはさらに北川川四万川という支流があり、この3つを合わせて3河川と呼んでいます。

管理は津野町と梼原町が行っていますが、過去に冷水病が毎年蔓延し、放流鮎が7月には全滅した時期が続きました。
その後、稚鮎を変えようという津野町側とそのままでやるという梼原町との対立が表面化し、現状では別々の鮎を独自に放流しています。北川川の津野町分は津野町が、その他の川は梼原町が放流事業を行っています。

このような状態のため、釣り人にあまり配慮していないような放流場所の偏りがあり、鮎だらけの場所と、ハミ跡すらない場所に分かれ、釣り人泣かせの川でもあります。

 

北川川

北川川は上流は王在家から中流の大古味あたりまでに、稚魚が約1.5トン放流されています(一部道路から川まで遠い場所は放流がありません)。

特に鮎が多くなっているのは、新田の町から下流番城あたりです。周囲にオトリ店も多く、解禁と同時に毎日大盛況になります。人ごみを避けて上流の芳生野から王在家辺りへ行くとのんびり釣りが出来てよく掛かります。

ただ、川幅が狭いので7mくらいの竿が必要になります。大体7月いっぱいで鮎が薄くなり、終了が近くなります。この周辺は8月末までほぼ全区間釣り専用区です。

型は6月で23cmクラス、7月で25cmクラスが掛かります。初期に水量が多くて鮎があまり掛けられていないような時期には7月には27cm、8月以降は尺も出る時があります。梼原町になる下流は方流量が極端に少ないため、釣り専用区であってもほとんど掛かりません。

 

 

梶原川

梼原川はダムと堰堤が4箇所あり寸断されています。道路から川までが遠く、毎年解禁してみないと鮎があるか分からない状況です。安心して狙えるポイントは役場の周辺か、そのさらに上流の田の野周辺が確実です。北川川に比べ鮎は一回り小さいです。

釣り人が多くないので、基本的に終盤まで狙えます。下流の松原付近では大型が狙えますが、車でも30分以上かかり、鮎の放流状態も行ってみないと判らないため、狙う価値はあるものの一般的ではありません

 

四万川

四万川は道路から川までが近く、鮎も多いので釣り人で賑わいます。

河原にはヨシが多く生えておりちょっと釣りづらいのが難点です。この河川は8月に入ると鮎は一気に薄くなり、終了が近くなります。鮎の型は梼原川と同じくらいになります。

 

3河川を狙う際のアドバイス

この津野山3河川は、現在でもでも6月後半から7月にかけ冷水病が発生しています。
これが一旦発生すると、鮎はオトリを追わなくなり掛かることもなくなります。
そんなときは車で上流へ走り、ポイントを最上流域付近に変更しましょう。冷水病もなく掛かるはずです。

いずれにせよこの3河川は、めぼしいポイントは毎日のように攻められています。数を釣るには竿抜けを狙うか、出水後の高水のサラ場を狙うのが得策です。

また駐車スペースが少ないため、車さえ止めてしまえば、割り込んでくる人も居ないので自分の釣りが楽しめるはずです。


 

最後に

四万十川ファンは本流(中流)と津野山の魚券をそれぞれ購入し、7月末までは津野山でそれ以降は本流へ向かう。という人が多いのも特徴です。
昭和40年代50年代は無数の鮎が遡上し数釣りのできる川でしたが、遡上が減った今は皮肉にも尺鮎の川として有名になりました。

ムラの激しい四万十川ですが、フィールドが広く釣り人が少ないため自分の釣りがめいっぱい出来るということで根強いファンは多いです。

四万十川へ行かれる際はくれぐれも現地の情報を取ることをお勧めします。

 

仁淀川の記事に続き長文となってしまいましたが、高知県の鮎釣りとして、今度は吉野川の鮎釣りについても書いていきたいと思います。

では。