瀬戸内のチヌの生態を分析して釣果アップを目指す記事。【瀬戸内海のチヌ釣り】

以前のあの記事あの記事では、広島や瀬戸内海全般のチヌ事情について書いてきましたが、あれは結構書いてても勉強になりました。

鯉とチヌが一緒に泳ぐ⁇「広島」がチヌの聖地であるワケとは | 釣り武士.com
はじめに チヌとは正式和名「クロダイ」と呼ばれ、その生息域は広く、北海道南部から九州地方まで生息。近縁種は沖縄や海外にも多く分布しています。 チヌは比較的身近に釣れる魚とされているものの、その奥深さと独特の力強い引きで多くの釣り人を魅了しています。 雑食であり、エサはもちろんルアーでも釣れるので釣り人の要望を叶えてくれるという所も人気である理由の1つですね。 そんなチヌという魚ですが、瀬戸内海、特に広島県はチヌの「聖地」とされ、他の海域よりも圧倒的にチヌの魚影が濃いエリアとなっています。 なぜ広島にはチヌが多いのか 全国各地にチヌが生息している中で、瀬戸内エリア、さらにその中でも広島は圧倒的にチヌの魚影が濃く、チヌの聖地と言っても過言ではありません。 「なぜチヌが多いのか?」というのは度々議論になりますが、この答えに関しては諸説あります。 ここでは有力な説をいくつかご紹介しましょう。 1.30年ほど前、数年に及びチヌの稚魚放流を行い、そのため環境適応能力の高いチヌはどんどん増えた説。 2.河川の水は栄養価が高く、多くの生物が生息しているが、広島は河川が多い。そのため、多くのチヌが餌を求めて回遊してきた説。 3.広島の海は外洋とは違い、穏やかで大型の外敵となる魚が少ない。そのためチヌは居心地が良く、定着した説 などの説が有力です。もしかしたら全部の条件が重なった結果かもしれませんね。 何が正しいかは、以上を読んだ皆様の判断にお任せます。 もしくは&広島のチヌを釣って彼らに聞いてみてください。 チヌとコイが一緒に泳ぐ⁉︎ 前述にあるように広島湾には多くの川がありますが、大量のチヌがその川と海を行き来します。 川に来る理由は2つあり、1つ目の理由は産卵期を終えて魚体に付着した寄生虫を落とすため。 もう1つの理由は体力回復のために多くの餌を求めて来るため。とされています。 その際、かなり上流まで上ってきたチヌが鯉と共に泳ぐ姿がしばしば見受けられます。 他の地域ではなかなか見ることのできない光景なので、チヌ釣りが好きな方ならば衝撃と興奮を覚えるのではないでしょうか。 今回は広島に限ってみましたが、今度は瀬戸内全般に目を向けた記事も書いていきたいと思います。 http
多すぎて漁師に嫌われる?瀬戸内海のチヌ事情。 | 釣り武士.com
少し前に、「広島ではなぜチヌが多いのか?」ということについて説明した記事を書いたんですが、思いのほか好評でした。なぜか特に関西の方に。ありがとうございます。 E5%BA%83%E5%B3%B6%E3%83%81%E3%83%8C%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%80%E3%82%A4%E3%81%8C%E7%80%AC%E6%88%B8%E5%86%85%E6%B5%B7%E3%81%AB%E5%A4%9A%E3%81%84%E7%90%86%E7%94%B1/ ということで今回は少し視野を広げまして。 続編というカタチで、瀬戸内海全般のチヌ釣りについて書いていこうと思います! 多種多様な釣り場 まず、広島をはじめとする岡山・山口・香川・愛媛(香川・愛媛の一部地域は除く)では、チヌは常に身近にいる魚とされていて、多くの釣り人に愛されてきました。ものすごく魚影の濃い地域です。 そして瀬戸内海では、遠浅な地形の遠投場・急流場・20メートル以上の水深の深場・波止や筏や護岸などの人工建造物など、多くの釣り場でチヌが釣れます。 近年、チヌ釣りの大会などでは、瀬戸内で腕を磨く釣り人がその大会の上位を占めるようになってきています。 それはなぜかと問われればいろいろと答えは出てくるのですが、1番はやはり瀬戸内海における多種多様な釣り場が、その釣り人のスキルアップに直結しているからではないでしょうか。 前述したように瀬戸内海は様々な場所でチヌが釣れます。 これは同時に、様々な条件の下でどうチヌを釣るかという知識とスキルが身に付くということになります。 その経験とスキルを生かした釣りはどんな釣り場に行っても応用が利くため、大会のみならず、また瀬戸内のみならず、色んな地域でチヌを釣ることができるようになる1つの理由となるんですね。 場所が人を育てているような感じでしょうか(もちろん本人のセンスもあると思いますが)。 シーズンを問わず、年中釣れる 多種多様な釣り場でチヌが釣れるのも瀬戸内の魅力ですが、時期を問わず、チヌの顔を平均して見ることができるのも瀬戸内海の魅力です。

ということで今回は、そんな瀬戸内チヌの生態を釣りを軸として分析していきたいと思います‼︎


数時間で数kmも泳ぐ!

多くの釣り人が、チヌに対して障害物周りで息を潜め、餌を探してその周辺をウロウロとしているようなイメージをお持ちだと思います。
しかし、意外にもチヌという魚は活発によく泳ぎます。

特に干満差の大きい瀬戸内海は水位が著しく変化し、その差は3メートルを超えることもあります
広島などでは、河口から5〜10キロもの上流でチヌの姿は当たり前のように見受けられます。

水位が上がると同時に魚も河口から上流に向け一気に遡上しますが、その潮位の最も高い満潮から数時間後には、その場所のチヌは明らかに減ります。
そして見えていたエリアから河口に向け数キロほど下流の水位のある場所に多くのチヌが移動しているのです。
このような場所にいるチヌの運動量には眼を見張るものがありますね。

水深30cmの場所に!

お次は大胆なチヌの行動についてです。
水位が上がるとチヌは川の上流に向けて泳ぐことは前述しましたが、その行動はかなり大胆なものになります。

水位が上がることが分かると、チヌは餌を求めて一気に接岸してきます。
時には水深30cmの浅場に無数のチヌの群れが接岸してくる事もあります。
フカセ釣りでは1メートルほどのある程度の水位がなければ釣るのは難しいようですが、チヌ狙いのルアーマンは、「水深が30センチあればチヌは釣れる」などととよく言います。

フカセ釣りに関してですが、浅場に遡上するチヌは唯一と言っていいほどの天敵であるを警戒します。
そのため撒き餌や仕掛けバンバン放り込むと警戒して散る事が多いのです。

 

水面近くで入れ食いも!

水深30cmのところで釣られたり何キロも泳いだり、チヌの忙しい日々には関心させられますが、まだ頑張ってもらいます。

瀬戸内海独特とされているのが、チヌが浅いタナで入れ食いになる現象です。
この現象は、特に晩春から秋にかけて起こる事が多いです。

平均して、4月末〜6月初めが瀬戸内海のノッコミ期とされています。
この時期のチヌは卵に栄養を与えるため、またエネルギー補充のため、多くの餌を食べます。いわゆる荒食いという行動です。
それから産卵を終えたチヌはしばらく休憩し、今度は体力回復のために再度餌を求め活発に行動するようになります。

この2つの時期のチヌは、目の前にある餌と認識したものはとにかく口にする傾向があるようです。

そしてチヌの多い瀬戸内海では、チヌどうしで餌の取り合いとなり競争が起きます。
フカセ釣りのような少量の餌を多数回撒くような釣りでは、海面に撒き餌が着水しチヌの居心地のいい水深へと餌が届くまでにタイムラグが生じます。
そうなると瀬戸内のチヌは餌の着水音や濁りや匂いで餌が来たと学習し、水面下ギリギリのタナまで浮上して餌を捕食するようになります。

夏や秋になると餌取りも出始め、チヌも釣り人も休む暇がありません。
また、高水温になるとなぜかチヌが沖の方の浅いタナで浮遊していることがあります。こればっかりは不思議ですね。


 

 

おわりになりますが、瀬戸内海の遠投はフカセ釣りの世界では有名ですよね

これには

  • 遠浅の地形であるため、遠投を要求されるということ
  • エサ取りをかわすため
  • チヌの警戒心を和らげたうえで競争心をあおり、浅いタナで釣りやすくするため

といういくつかの理由があります。
少し特殊な地域で、チヌの聖地でもある瀬戸内の海。
そんな瀬戸内のチヌの釣果UPの秘訣は、普段から見慣れているチヌの行動をさらによく観察して釣りと結びつけることにあるのではないでしょうか。

 

 

チヌ釣りの要はエサにあり!何を食べてるのか見極める方法とエサ作りについて【チヌ釣り】 | 釣り武士.com
  これまで過去記事では、瀬戸内海のチヌを中心として http://turibushi.com/2017/02/11/瀬戸内のチヌの生態を分析して釣果アップを目指/ チヌの生態についての記事や http://turibushi.com/2017/02/21/瀬戸内チヌ釣りポイント場所選び/ 場所選びについての記事を書いてきました。 今回の記事では、釣りの要となるエサについていろいろと考察していこうと思います。   瀬戸内海におけるウキフカセのチヌ釣りを中心に解説していきますが、その他の釣りのヒントになるような記事になっているので是非参考にしていってくださいね!   釣ったチヌから情報を得る   雑食、というかもはや悪食として有名なチヌ(クロダイ)ですが、甲殻類をよく食べる個体もいれば小魚をよく食べる個体、藻類を好む個体など個体によってエサの好みは様々です。 好みの細かい理由はチヌのみぞ知ると言った感じですが、チヌは主に季節や地域、環境によってメインとして捕食する物が変わってきます。 どんなエサがいいのか迷うことの多いチヌ釣りですが、釣れたチヌからヒントを得ることも多々あります。 1番分かりやすいのが捌いて胃の中を見る方法ですが、これだと時間がかかる上に必ず持ち帰って食べる事になります。 ですがこの他にいろいろと見極める方法はあります。 例えば、チヌの唇が赤く染まっている場合。これは口先で硬いものをつついている証拠です。この時はイガイやカキなどの貝類を食べているという推測ができます。 また唇は赤く染まっていないけれど口の中が身切れしていたり荒れている場合は、硬いものをつついてるのではなく口で噛み潰している証拠。この場合は甲殻類を食べている可能性が高いです。 さらにチヌは冬になると海藻などの柔らかい餌を食べることも多く、口内も荒れる事が減って口内の膜は薄く柔らかくなります。 冬場に口切れなどによるバラシが増えるのは、これが1つの理由と考えることができますね。 このように釣れたチヌの状態、特に口周りを観察すると新しい発見があると思います。 その地域に多く生息している貝類や甲殻類、藻類も合わせて分析すれば、その時期その場所におけるベストなエサも選択できるはずですよ。
【瀬戸内海のチヌ釣り】ウキフカセでチヌを狙う時の仕掛けについて | 釣り武士.com
釣りにおいて、釣り人の考えが最も出る部分、それが仕掛けですよね。タックルという言い方でも良いかもしれません。 当たり前ですが、文字通り仕掛けというのは様々な知恵を凝らして、魚に餌を食べさせるよう仕掛けていく部分です。 特にチヌは様々なエサや釣り方で釣れる魚なので、ウキフカセやルアーの他にもヘチ釣りや団子釣りなど、数多くの仕掛けが考案・確立されてきました。 その中でも今回は、瀬戸内で行うウキフカセ釣りの『仕掛け』にスポットを当てて話を進めさせて頂きます。 ウキ選びについて ウキフカセというくらいなので、まずはウキ選びについて紹介していきましょう。 ウキフカセでチヌを狙う場合、使うウキは大きく分けて2種類あります。 真ん丸い形をしたオーソドックスな円錐ウキ、そして視認性に富んだ棒ウキです。 ・円錐ウキを使用する場合 円錐ウキを使用する場合、多くのチヌ師に共通するのが『大きく自重のあるものが選ばれやすい』ということです。 具体的な重さで言えば15〜20グラムが扱いやすい重さとなっています。 23グラムを超えると道糸が切れたり、向かい風などで過重負荷が掛かると竿が折れたりなどが起こり始めるそうです。 なぜ円錐ウキで大きいものを選ぶのか。ということについてですが、これは 飛距離出ること 潮を捉えるため仕掛けがズレにくい というのが大きな理由です。 特にズレにくいというのは非常に重要で、例えばラインが風にとられてしまった場合、ラインメンディングをしますよね。その際、ウキが小さく軽いものだとウキがラインに引っ張られて撒き餌との同調から外れてしまうことがあります。 逆に大きく重いウキだとラインメンディングをしてもその地点からズレにくいので、撒き餌との同調からも外れにくくなるのです。 ちなみにどの円錐ウキを使うにしても、浮力は00〜1号と幅が広いです。 これは釣り場によって条件が異なり、その条件に対応させるには軽い仕掛けと重い仕掛けの使い分けが必須となるからですね。   ・棒ウキを使用する場合 続いて棒ウキなのですが、こちらも細長いものから小型で膨らみのあるものまで様々な種類があり、特徴も様々で好みが別れるようです。 棒ウキは円錐ウキと違い細いため、仕掛け投入の際に同重量の円錐ウキほど重さが感じられません。