【ボラの種類】日本でよく見るボラの仲間たち

みなさんはボラいう魚に対してどんなイメージをお持ちでしょうか。

水質の悪い川などにも入り込むボラは何かと嫌悪されがちな魚ですが、実はボラ科魚類は全世界の熱帯・亜熱帯の海に生息し、重要な水産資源として重宝されています。

今でこそ嫌われがちで安い魚の代名詞となってしまっている魚ですが、日本でも冷蔵庫のない時代には淡水で生かしておくことができたため、古くから食用魚として利用されてきました。

ご存知、ボラの卵巣で作られるカラスミは越前のウニ、三河のこのわたと並んで「日本三大珍味」の1つとして高値で取引されています。

 

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ボラの分類体系には様々な見解がありますが、少なくとも17属72種で構成されており、このうち日本には少なくとも7属15種が生息しています。

あまり見かけない種類のボラも居るので、この記事では日本本土〜琉球列島の海域でよく見かけるボラを8種ほど紹介していきたいと思います。

 

 


日本でよく見かけるボラ8種

ボラ

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体長60cm程にになる普通種で、沿岸の浅場や汽水域に生息する。背面は黒ずんだ青or緑色で、胸ビレの付け根に青い斑点が1つある。

ボラの仲間には脂瞼(しけん)と呼ばれるレンズ状の組織を持つものが多いが、この種は特に発達する。
熱帯海域には少なく、南西諸島にはあまり生息しない。

メナダ

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100cm近くにまで成長する大型種で、沿岸の浅場や汽水域の河川などに生息する。ボラよりも北方性が強い種。

頭部は平たく、体型は細長い。
このメナダを含むメナダ属は、目や口がオレンジ色っぽくなることがよくある。脂瞼はあまり発達していない。

沖縄地方では同メナダ属のタイワンメナダや、マングローブ域に生息するヒルギメナダなども存在する。

コボラ

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大きくても30cm程にしかならない小型種で、浅場の沿岸、汽水域〜淡水まで進入する。

胸ビレの付け根に黄色っぽい横帯がある。脂瞼は目の後方に広がるが、あまり発達はしていない。琉球列島に多く生息する。

セスジボラ

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体長は大きくても30cm程の小型種で、沿岸の浅場や汽水域に生息する。

第一背ビレあたりの背面が少し隆起する。隆起線もあるので、そこを見れば他種と区別できる。脂瞼は発達しており、分厚い。

フウライボラ

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体長60cm程まで成長する種で、サンゴ礁の浅海域に生息する。

日本本土では成魚の個体はあまり見かけないが、琉球列島以南の海域には多く、小笠原諸島にも生息する。沖縄で「シャクチ」と呼ばれるのがこの種である。

上唇は厚く小さい突起が多数分布する。下唇はひだ状になっている。また胸ビレの付け根には暗色斑点があり、尾ビレや臀ビレは青っぽくなる。

オニボラ

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体長40cm程になる種。胸ビレが黒いのと、尾ビレ・臀ビレ・腹ビレが黄色いのが大きな特徴。

沿岸浅場や汽水域の河川に生息するが、成魚は琉球列島以南に多い。唇には突起などもなくなめらかで、脂瞼も発達しない。

ワニグチボラ

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体長45cm程になる種。ボラやコボラに似るが、体高が高いことや胸ビレの付け根に暗色斑があることなどから区別できる。脂瞼はあまり発達しない。

沿岸浅場やサンゴ礁域に生息し、群れで表層を泳ぐ。
全身が白っぽく、上下唇がヤスリ状になっていのも大きな特徴。成魚は琉球列島以南に多い。

カマヒレボラ

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体長40cm程になる種。背ビレと臀ビレの先端が尖り、カマのようになるのが大きな特徴。
琉球列島以南の内湾や汽水域の河川に多い。


 

以上が日本〜琉球列島でもよく見かけるボラの仲間です。

ここでは8種紹介していますが、恐らく地域によって馴染み度は全く違ってくるかと思います。

また食味に関しても、種類や生息環境によってかなりバラつきがある魚です。もし食用にするのであれば、できるだけ水質の良い場所のもなを選ぶようにして下さい。

意外とボラも種類が多くて驚いた方もいると思いますが、正直なところ
「あっ!フウライボラだ!あれはワニグチボラ!」
などと瞬時に判断できる人はほとんど居ませんし、逆に居たらヤバいです。

ひとくくりにボラと判断できるのであれば、それ以上を追求する必要性はありませんので安心して下さいね。

以上、ボラの種類を語るマニアック向けの記事でした!