【鮎友釣り】鮎釣り師の夢、「尺鮎」を獲るためには。

鮎友釣り師の憧れ、夢である尺鮎。

「尺」とは日本古来の長さの単位で、センチメートルに換算すると30.3cm。30cmは超えてるが30.3cmに届かない鮎もおり、そういった鮎は泣き尺と言われます。

そんな尺鮎を求め、大鮎狙いの釣り師は9月から10月にかけ川に向かいます。

憧れの尺鮎も、縄張りを持つ環境や性格を知ればめぐり合うチャンスが何倍も増します。なので今回は、尺鮎を獲るにはどうすれば良いかを徹底解説していきます!


尺鮎の出る河川の特徴

尺鮎の出る河川というのは、それなりの条件があります。

それは水量が多いこと、大岩が多いこと、簡単に渡川できないこと、そして魚影が薄いことです。
魚影の濃い河川の場合は必然的に食べるエサが少なくなるので大鮎は育ちません

上記のような条件の河川では、必ず竿の届かないポイントがあり、網の入れれない大きな淵などが存在します。
これぞ尺鮎の育つ条件となるのです。

 

尺鮎の居着く場所

 

次に尺鮎が居着く場所。


ゴウゴウと波うって流れる急流や白泡を立てながら流れる激流などはいかにも尺鮎が居そうな感じですが、実際はこんな場所には居ません

尺鮎はいわば巨大化した鮎。人間で言う年寄りで、若くはない鮎です。
そんな尺鮎が居つくのは、激流や急流になる手前の瀬肩の大きな沈み石の裏や激流や急流が淵へ流れ込む対岸のヨレの深場などです。

そして尺鮎になるまでにこの鮎たちは過去にハリ掛かりし逃げ延びている個体がほとんどです。ゆえに賢くもなっています。
瀬肩で掛かると激流、急流へ突っ込みますが、突っ込まれると大半が獲れません。対岸のヨレでは掛かると対岸へ突っ込み、竿が伸びてこれまた取り込めません。

言ってしまえば、「ここで掛けてもどこで取り込めばいいの?」というような場所に居るのです。

 

 

尺鮎を釣るためのタックル

尺鮎を獲る最大のキモは道具にあります。
「尺鮎も釣りたいけど数も釣りたい」では、尺鮎は獲れません。尺鮎を釣りたいのであれば尺鮎だけに的を絞ったタックルで挑みましょう。

竿は荒瀬や超硬、硬調などですが、ここで重要なのは、使用するのは引き抜き用の竿ということ。つまり先調子ではなく胴に乗る調子の竿です。竿を伸されるのを胴が守ってくれます。
水中糸はメタルやPEなら0.2号~0.3号でキズさえなければ十分取れるはずです。

竿が伸ばされた時に切れるのは、中間糸やツマミ糸です。
これはナイロンやフロロの0.8号でも飛びます。出来れば1号が必要です。
ハナカン回りは最低2号、ハリスも最低2号で、ハリは最低9号が必要になってきます。

そして、オトリは惜しがらずに28cmまでは使うようにすると、かなりの深い瀬でもオモリ無しで泳いでくれますよ。

 

 

尺鮎のアタリと掛けた後の対応

尺鮎は、時にドキューンと引き倒されるくらいのアタリもあるっにちゃあるのですが、大半はコツンという小さい当たりです。
これは、鮎が掛かったことに気付かずそのまま泳いでいるためです。

総合して水圧が強いポイントほどアタリが小さく、緩いポイントほど大きなアタリがきます。

そしてアタリの後、掛かったらどうするか。ここで普通の鮎釣りのように竿を立てると、そのまま下流へ突っ込まれ、のされて切れてしまう事が多々あります。なので、竿を寝かしたままお腹に竿尻をあてて耐えましょう
この時、掛かった鮎が大きくなければ耐える間もなく鮎は上流へ上がってきてくれますが、尺鮎前後の場合はしばらく耐えないといけません。激しく下流へ突っ込んだり、対岸へ向かったりします。

鮎が少し弱ったら、耐えながら手前に下がります。河原の方へ少しずつ下がり、竿を上流へ向けて上げるようにしていきます。
45度くらいで上流向きに竿を引いてこれたら、一気に立て手前に寄せます。この時はかなり強引に寄せた方が良いです。
鮎もかなり弱っているので手前まで来たらツマミをつまんでタモで掬います。

ちなみに淵への流れ込み周辺で掛かった場合は竿を寝かし耐えながら、下流へ下がればまず獲れます

要するに、尺鮎釣りと普通の鮎釣りは違うということです。

走られて後ろに下がらない時は

下流に走られて付いて下がれないと判断した時の対処です。
こういった場合は、受けることを考えずに一か八か竿を渾身の力で立て、上流へ向けて鮎を抜きます

中途半端にためらうと竿が折れるか、糸が切れます。上流へ飛ばすことが出来れば、着水地点から直ぐ自分のほうに寄せて掬います

大きな鮎は自分の重量と水圧で針が深く刺さっているので、意外と外れません。
このような時のために強い竿が必要となってくるのです。


 

尺鮎も抜いてナンボという人もいますが、釣りは取り込んでこそナンボの世界です。

その為には折れない竿と切れない糸、そして丈夫な針、負けない体力が必要になります。

是非ともこの記事を参考に、夢を追ってみてはいかがでしょうか